いよいよ始まります。2018ロシアワールドカップ(W杯)ですね。
日本はグループHとなって、対戦国はコロンビア、セネガル、ポーランドとなりました。
コロンビアはFIFAランキング13位ですが、その国について何も知らない人が多いのではないでしょうか。
そこでここでは、日本の大事な大事な初戦の相手コロンビアについて、私なりに分析してみました。
この記事は、
・コロンビアってどんな国?
・日本はコロンビアに勝てるの?
・コロンビアって強い国なの?
と思っている人に向けて書きました。
これを読めば、コロンビアについて詳しく知ることができると思います。
日本に勝つチャンスはあるのか、それとも勝つことはできないのか、あなたも考えてみてくださいね。
コロンビアってどんな国?
上の地図を見てわかるとおり、コロンビアは南米大陸の北部で、ベネズエラとエクアドルに挟まれた国です。
首都ボゴタはアンデス山脈の東部に位置し、標高2,600mもの高地にあります。
またコロンビアは太平洋と大西洋に面する国で、北部の街カタルヘナはカリブ海に面したリゾート地となっています。
コロンビアといえばコーヒー
美味しいコーヒーができる条件は、昼夜の気温差が激しく標高の高い土地であって、水はけのよい土壌であることです。
コロンビアはこの条件に適した地域なんですね。
よくコーヒーで「エメラルドマウンテン」という言葉を聞きますよね。
これはコロンビアコーヒーのことで、コロンビアのコーヒー豆の中でも上質なもののことをいっているんですよ。
サッカー選手でも多くの人が愛飲しているのではないでしょうか。
日本VSコロンビアの試合日程
日本とコロンビアの試合は6月19日にサランスクのモルドヴィアアリーナで行われます。
試合時間は現地時間で午後3時ですが、時差があるため日本時間では午後9時です。
■ほかの対戦国の試合日程が知りたいときは、こちらの記事で確認してください。
サランスクのモルドヴィアアリーナの位置は地図で確認してください。
モルドヴィアアリーナはサランスクスタジアムとも呼ばれる場所で、44,000人の観客を収容できます。
ちなみにモルドヴィアアリーナは、ワールドカップ終了後は28,000人に縮小される予定だそうですよ。
試合会場であるサランスクの気候
サランスクは大陸性気候のため、冬は寒冷で夏は高温になります。
表1にサランスクの気温や降水量をまとめました。
表1.サランスクの6月の気温と降水量
平均最高気温 | 23.3℃ |
平均最低気温 | 11.6℃ |
降水量 | 59mm |
日本と比較してみますと、東京では6月は梅雨になるため降水量は多くなりますが、サランスクでは6月はそこまで多くは降らないですね。
コロンビアを分析すれば日本の勝機がみえる?
まず気候についてですが、コロンビアの首都ボゴタには日本のようなはっきりした四季がなく、一年中安定した気候となっています。
表2.ボゴタの6月の気温と降水量
平均最高気温 | 18.6℃ |
平均最低気温 | 9.3℃ |
降水量 | 65mm |
ボゴタは西岸海洋性気候となっています。
一般に、海洋性気候と大陸性気候は、気温差や気温変化が大きく異なります。
なのでコロンビアはロシアではやりにくいと感じるかもしれませんね。
今回の試合会場はサランスクですから、ボゴタとは気温や湿度などが違った気候となっています。
ズンバ(zumba)とは?
コロンビアの人たちはラテン系の特徴があるので、明るく陽気な性格です。
人種はさまざまで、メスティーソ(白人とインディオの混血)やムラート(アフリカ人とヨーロッパ人の混血)などがいます。
その彼らが愛する音楽がズンバ(zumba)です。
ズンバはラテン系の音楽に、ヒップホップやフラメンコなどのダンスの動きを取り入れた、フィットネスのことです。
サッカーでは仲間と呼吸を合わせいいリズムを作ったり、相手のリズムをいかに崩すか、といったようにリズムは大事な競技です。
ですのでコロンビアのサッカーは、少なからずズンバの要素が影響しているはずです。
ズンバでは、インストラクターは声で指示することはなく、各々が聞こえてくる音楽に合わせて気持ちよく踊るといった特徴があります。
インストラクターに頼ることなく、自らすすんで踊りを楽しむことがズンバなのです。
なのでサッカーでも監督の指示に頼らず、自らすすんでプレーをしてくるのかもしれませんね。
■ズンバについては、当サイトの以下の記事で詳しく紹介しています。
コロンビアのまわりには強豪国ばかり
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コロンビアのある南米大陸は、ブラジルやアルゼンチンなどサッカー大国をはじめ、ワールドカップ常連国がたくさんあります。
今回のワールドカップの南米予選ではコロンビアは、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンに次ぐギリギリの4位通過となっています。
周りにレベルの高い国がたくさんあるので、コロンビアのレベルはいやでも高くなりますよね。
2018年2月のコロンビアのFIFAランキングは13位となっています。
コロンビアの中心的存在!注目の選手はこの3人
まずは、ハメス・ロドリゲス選手です。
前回のワールドカップの得点王ですね。
ハメス選手は南米予選のボリビア戦で、試合終了間近に起死回生のPKのゴールを決め、コロンビアに勝利をもたらしています。
ですのでハメス選手には試合終了まで集中力を保ち続ける強靭なメンタルが備わっています。
なので終盤は特に要注意ですね。
また、ラダメル・ファルカオ選手にも注目ですね。
コロンビアのエースともいわれる人です。
そのファルカオ選手はフォワードのため、積極的に前へ出て攻撃に絡んできます。
その攻撃をどう防ぐかがポイントとなります。
実はこのファルカオ選手は2年間スランプに陥っていました。
ファルカオ選手は、一部の人たちからは「ファルカオは終わった」といわれたこともあったのですが、そのような批判にも負けず、見事に復活を果たした選手なのです。
そして最後が、フレディ・グアリン選手です。
グアリン選手は中国のリーグでプレーしていたため、同じアジアの日本のプレースタイルを熟知しているでしょう。
グアリン選手はフリーキックに強く、決定力があります。
なのでフリーキックのときにはグアリン選手の動きに注意したいですね。
ホセ監督に日本はリベンジできるか?
コロンビア代表の監督は、アルゼンチン人のホセ・ぺケルマンさんです。
ホセ監督は、ケガにより28歳で選手から指導者へと転身しました。
ホセ監督は主にアルゼンチンで指導し、U-20ワールドカップでは3度も優勝へ導いた経験があります。
そして2012年からコロンビア代表監督に就任しています。
思い起こせば、前回の2014ワールドカップブラジル大会でも、われわれ日本はグループリーグでこのホセ監督率いるコロンビアと対戦しましたね。
そのとき日本は1-4で敗れてしまいました。
当時の日本の監督はザッケローニさんでした。
今回の日本はハリルホジッチ監督に変わっているので、前回とは違った試合展開になることが予想されます。
監督の点からすると、相手の監督をよく知る日本の方が有利かもしれませんね。
ホセ監督にリベンジできるかどうか、見ものですね。
追記(2018/4/9): 大会を2カ月後にひかえた2018年4月9日に、ハリルホジッチ監督の解任が決まりました。またハリルホジッチ監督の後任には、西野朗(にしの あきら)さんに決定しています。これが日本のサッカーにどう影響するのか、気になりますね。
コロンビアの過去の戦績は?
大きな大会のコロンビアの戦績をまとめてみました。
・ワールドカップ 出場6回のうち決勝進出2回(最高はベスト8)
・FIFAコンフェデレーションズカップ 4位
・コパ・アメリカ 優勝(1回)、準優勝(1回)、3位(4回)
この中でも特筆すべきはごく最近の成績で、2014年のワールドカップでベスト8、2016年のコパ・アメリカで3位と、急激に強くなっているんですね。
これにはホセ監督の就任に加えて、ハメス選手などの世界トップレベルの選手が加わったことが大きいといえます。
まとめ
ここでは、コロンビアのサッカーについてまとめました。
コロンビア戦は初戦だけに、一番大事な試合となります。
でもスポーツにはどんな番狂わせがあるかわかりません。
ですのでコロンビアは日本が絶対に勝てない相手ではないはずなのです。
なのでこれからの日本代表の活躍に期待したいですね!
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