傘寿の読み方や意味とは?年齢の言い方には面白い雑学があった!

 

あなたは「傘寿」の読み方や意味がわかりますか?

 

「傘」は「かさ」っていう字ですよね。そして「寿」は「ジュ」ですね。

 

これら2つの漢字は知っていても、それらをつなげた、「傘寿」という言葉は知らない人がほとんどだと思います。

 

そこでここでは、この「傘寿」という言葉の読み方や意味についてと、これに関する言葉を紹介したいと思います。

 

この記事は、

・傘寿の言葉の意味を知りたい人

・自分の知識を広げたい人

・言葉の雑学を知りたい人

に宛てています。

 

これを読めば、言葉のボキャブラリーが増えて、言葉の雑学の知識がより深まると思います。

できるだけわかりやすく説明しますので、参考にしてみてくださいね。

 

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「傘寿」の読み方と意味は?

 

この「傘寿」は「さんじゅ」と読みます。意味は「80歳」です。

 

60歳のことを「還暦」(かんれき)といったり、88歳のことを「米寿」(べいじゅ)といったりするのを聞いたことはありませんか?

 

それらと同様に、80歳にも呼び方があったというわけですね。

 

厚生労働省によると2016年の平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳となっていて、男女ともに80歳を超えているんですね。

 

昔は傘寿を迎えた人は珍しかったですが、今では80歳の人はたくさんいるということですね。

 

ちなみに傘寿は日常会話ではあまり使われない言葉なので、「30」(さんじゅう)と聞き間違えることが多いです。

 

「わたしは今年でサンジュになりまして・・・」

 

というと、80歳の人が冗談で30歳になったと言っていると誤解を生んでしまうことがあります。

 

50歳もサバを読むなんてつまらない冗談だな、と勘違いをしないように気をつけましょうね。

 

70歳や90歳のことは何というのか?

 

傘寿は80歳だと説明しましたが、キリのいい年齢にはすべて名称があります。

 

 

まずは70歳ですが、70歳のことは、「古稀」(こき)といいます。

 

この古稀は、杜甫(とほ)の詩句「人生七十古来稀(まれ)なり」が語源となっています。

 

古来では70歳まで生きていることは稀だった、という意味ですね。

 

杜甫は1200年前の詩人ですが、杜甫自身も58歳までしか生きられなかったといわれており、70歳という年齢は非常に稀だったのですね。

 

 

そして90歳ですが、90歳のことは「卒寿」(そつじゅ)といいます。

 

卒寿を迎えた人も今の日本にはまだまだいますよね。

 

90代の人のなかには「大正生まれ」の人がいると思いますが、今の平成生まれの人は、「大正」(たいしょう)という年号があったのを知っているのでしょうか。

 

平成の前が昭和で、昭和の前が大正ですね。

 

大正はその期間が15年しかなかったんです。

 

当時からしたら、日本が現代のように進化することは、想像もつかなかったのではないでしょうか。

 

長寿を表す言葉とその成り立ちの総まとめ!

 

では傘寿以外に長寿を表す言葉にはどんなものがあるでしょうか。

 

還暦以降をまとめてみました。

 

60歳  還暦(かんれき)

還暦を迎えると、赤いちゃんちゃんこを着てお祝いするのが通例となっていますよね。

 

これは干支(えと)が60年で一巡することから、還暦といわれています。

 

この還暦は数え年で61歳のときになります。

 

ちなみに60歳というと、5回目の年男(としおとこ)・年女(としおんな)になるわけですね。

 

70歳  古稀(こき)

古稀は上でも説明しましたね。

 

古稀という名前の由来は杜甫の詩によるものです。

 

また古稀は「古希」と書く場合もあります。

 

70歳になってもまだ働いている人も結構いますよね。

 

今では稀というほど珍しくはないですね。

 

77歳  喜寿(きじゅ)

 

喜寿の「喜」という字は、「㐂」(き)という草体の字で表せることから、77歳の意味があります。

 

ラッキーセブンの年なので、運気も良さそうですよね。

 

77歳でもまだ平均寿命の手前ですので、まだ若いといえる年なのかもしれませんね。

 

この77歳の喜寿と、70歳の古稀を間違いやすいので注意してくださいね。

 

80歳  傘寿(さんじゅ)

傘寿は上で詳しく説明しています。

 

80歳に「傘」が使われているわけは、「傘」という漢字の中に、「八十」って入っているからですね。

 

くれぐれも、サンジュと聞いて、30と間違えないように。

 

88歳  米寿(べいじゅ)

 

88歳が米寿といわれている理由は、「米」という字が「八十八」という字からできているからですね。

 

ちなみに米を「八十八」と書くのは、「米作り88手」といわれ、米を作るには88の手間がかかることが由来といわれています。

 

それだけ米作りは大変な仕事というわけですね。

 

さらに米を作る「百姓」ですが、どうして百という字が使われているのか知っていますか?

 

実は百姓とは、「百の仕事ができるもの」という意味だったのです。

 

米寿の方の中には百姓をされた方もたくさんおられると思いますが、みなさんすごい方ばかりだったんですね。

 

90歳  卒寿(そつじゅ)

卒という字は、「卆」という字に当たります。「九十」と書くんですね。

 

そこから90歳が「卒寿」になっています。

 

平均寿命は今はまだ90歳になってないですけど、将来は90歳になる時代が来るかもしれませんね。

 

99歳  白寿(はくじゅ)

 

「白」という字は「百」から「一」を取った字ですよね。

 

ちなみに99に関連して、「九十九」という名前の人がおられますが、この読み方は「つくも」って読むんですよ。

 

100歳  百寿(ひゃくじゅ)

100歳なので百寿、とそのままですね。「ももじゅ」と読むときもあります。

 

100歳の言い方には百寿のほかに、「紀寿」(きじゅ)というときもあります。

 

キジュというと、77歳の喜寿と混同しやすいので、気をつけましょうね。

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108歳  茶寿(ちゃじゅ)

お茶の入れ方

 

どうして108歳でお茶が出てくるのか、疑問に思いませんか?

 

これにはちゃんとした意味があります。

 

「茶」という字を分解すると、草かんむりが「十十」、つくりの部分が、「八十八」となっていますよね。

 

ですから「茶」は、20+88=108 となるわけです。

 

お茶に108という意味があったなんて、意外ですよね。

 

111歳  皇寿(こうじゅ)

「皇」という字は、「白」と「王」という字に分けられますよね。

 

白は「百ひく一」で99、王は「一十一」で12となります。

 

ですから99+12=111となるんですね。

 

また、111歳は川寿(せんじゅ)ともいいます。

 

こちらは「川」の見た目が111に見えることが由来となっています。

 

120歳  大還暦(だいかんれき)

60歳の還暦に続き、さらに60年経つと、120歳で2回目の還暦となります。

 

年男・年女に至っては、10回目となりますね。

 

論語による年齢の言い方は?

 

年齢の言い方には、孔子(こうし)の「論語」にもあります。

 

15歳  志学(しがく)

学問に志すという意味です。

 

現在ですと中学3年生ですね。

 

学生の本分は勉強といわれていますが、あなたはしっかり勉強しましたか?

 

30歳  而立(じりつ)

 

而立とは自立、つまり自分に自信がついて自立できるようになる、という意味です。

 

30歳は「三十路」(みそじ)ともいわれる年齢ですよね。

 

この頃の悩みといったら、結婚に関することが多いのではないでしょうか。

 

40歳  不惑(ふわく)

不惑とは、心に迷いがなくなることをいいます。

 

また、40歳は「四十路」(よそじ)ともいわています。

 

40代は最近では、アラフォーといっていますよね。

 

50歳  知命(ちめい)

 

知命とは、天の使命を知ることができるという意味です。

 

仕事にもやりがいが感じられて、使命感が出てくるということでしょうね。

 

また50歳は「五十路」(いそじ)といいます。

 

60歳  耳順(じじゅん)

どんな話を聞いても、動揺することがなくなる、という意味です。

 

最近では60歳前後を還暦という言葉を使って、アラカンといったりもしますね。

 

また60歳は「六十路」(むそじ)ともいいます。

 

70歳  従心(じゅうしん)

自分の行動が、すべて道徳の規範から外れることはないということです。

 

また70歳は「七十路」(ななそじ)ともいいます。

 

まとめ

 

ここでは、傘寿という言葉の意味から、それと関連する言葉を紹介してみました。

 

年齢を表す言葉は意外とたくさんあって、興味深かったかと思います。

 

年齢の言い方に迷ったときは、参考にしてみて下さいね!

 

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