今年は誰がノーベル賞を受賞するのでしょうか。
日本人が受賞するのか気になるところですよね。
テレビやネット、新聞などでノーベル賞の候補者を紹介してありますよね。
そこで私もノーベル賞の候補者を予想してみました。
ここでは、日本の化学者のひとりの、春田正毅(はるた まさたけ)さんについて取り上げてみたいと思います。
この記事は、
・ノーベル賞の候補者について知りたい人
・春田正毅さんという化学者について知りたい人
・春田さんの研究について知りたい人
に宛てています。
これを読めば、春田さんの経歴や研究内容が分かるようになると思います。
そしてノーベル賞の発表が楽しみになるはずですよ!
春田正毅さんとはどんな人?
春田さんは1947年生まれで、2019年で72歳になられます。
これまで研究を続けてこられた春田さんのキャリアは、50年近くになっています。
長く続けた研究の成果が、まさにいま、ノーベル賞という大きな実を結ぶところまできているのですね。
また春田さんの誕生日は9月27日となっていて、春田さんと同じ誕生日の有名人には、俳優の岸谷五朗(きしたに ごろう)さんや、お笑い芸人・オリエンタルラジオの中田敦彦(なかた あつひこ)さんなどがいらっしゃいます。
春田さんの誕生日はノーベル賞の発表と日にちが近いので、もし受賞となれば、誕生日とダブルでお祝いされるかもしれませんね!
また春田さんは、ノーベル賞の中でもノーベル化学賞の候補者の一人とされています。
ノーベル化学賞は、ファント・ホッフさんやラザフォードさん、キュリー夫人などが受賞されています。
そして記念すべき最初のノーベル化学賞はファント・ホッフさんなのです。
日本人で初めてノーベル化学賞を受賞したのは、1981年の福井謙一(ふくい けんいち)さんなんですね。
ノーベル賞を受賞すると、こうして何年たっても名前を検索されるのですから、本当にすごいことですよね。
春田正毅さんの出身地は?
春田さんの出身地は岐阜県の多治見市です。
この多治見市では、平安時代から続く陶芸が有名です。
その多治見市で作られている陶磁器は、美濃焼(みのやき)といわれていて、日本でも有名な焼物のひとつになっています。
美濃焼が生産される岐阜県の多治見市などの地域は、日本最大の陶磁器生産拠点で日本の陶磁器生産量の約半分を占めています。
また多治見市は近年では、「日本一暑い町」として注目を浴びている市でもあります。
多治見市は盆地になっていて夏場には最高気温が日本で最も高く、過去には日本記録を保持していた時もあります。
よく全国の夏の最高気温を見てみると、多治見市が上位にきていることが見られますね。
春田さんも幼少期はこの暑い町で、勉学にいそしんでいたのかもしれませんね。
春田正毅さんの学歴や経歴は?
春田さんの学歴や経歴をまとめてみました。
1970年 名古屋工業大学を卒業されました。
1975年 京都大学大学院の博士課程を修了しました。
1976年 大阪工業技術試験所に入所しました。
1987年 金の触媒特性に関する論文を発表しました。
2001年 産業技術総合研究所に移りました。
2005年 首都大学東京の教授となりました。
2013年 名古屋工業大学の特別招聘(しょうへい)教授を兼任されました。
春田正毅さんの研究内容とは?
触媒というのは、余分なエネルギーや資源を使わずに反応を進めることができるもので、化成品や高分子の合成に欠かせないものです。
その触媒には多くの金属が使われてきたんですね。
金属の中でも金はきれいな輝きを持つもので、古くから私たち人間を魅了してきましたが、これまで、金というものは科学的に安定なため、触媒としての働きはないものとされてきました。
その定説を覆したのが、春田さんなんですね。
春田さんは金の触媒活性を初めて明らかにしたのです。
春田さんは、金を5nm(ナノメートル)以下のクラスター(金属原子が集まったもの)にして金属酸化物の上に付着させて固定することで、低温でCO(一酸化炭素)の酸化ができることを明らかにしました。
この春田さんの発見により、金ナノ粒子の触媒活性を調べる研究が活発に行われるようになりました。
春田さんの研究によって、これまで不活性で触媒に不向きとされていた金が優れた触媒作用を発揮することがわかり、それまでの化学的常識を覆したのです。
この金触媒の研究によって、化学プラントやディーゼル車の排ガス浄化などの商業的な応用も進められています。
春田正毅さんの今までの受賞歴とは?
春田さんの主な受賞歴をまとめてみました。
1997年 大阪科学賞
2002年 触媒学会賞
2010年 日本化学会賞
2012年 トムソン・ロイター引用栄誉賞
2014年 中日文化賞
このうちトムソン・ロイター引用栄誉賞というのは、世界中でたくさんの論文が引用された研究者に贈られる賞で、この賞の受賞者は、有力なノーベル賞候補者といわれています。
春田さんは2012年にトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞されているので、それからもう7年が経つ現在では、いつノーベル賞を受賞してもおかしくないといえますね。
まとめ
ここでは、ノーベル賞の候補者の一人の春田正毅さんについてまとめてみました。
これまでの化学的な常識を覆したという春田さんの研究には、ただただ驚くばかりですね。
なかなか常識という固定概念をなくすことは難しいと思うのですが、それをやってのけた春田さんはやはりすごい人なのですね。
これでノーベル賞の発表が楽しみになりましたね!
■その他のノーベル賞の候補者を以下の記事にまとめています。