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ヘレンド展の感想!思わず足が止まった感動的な作品や展示の裏話も?

ヘレンドのお皿

 

あなたは「ヘレンド」って知っていますか?

 

知らなくても気にしなくていいですよ。私も知りませんでしたからね。

 

でも調べてみるとその美しさにびっくり!

 

ヘレンドとは、ハンガリーの地名で、その陶磁器のことを指しています。

 

ですが見てみれば、こんなに美しい磁器があったのかって、絶対あなたも思うはずです。

 

※ 今では茨城県~東京の巡回を終え、ヘレンド展はすべて終了しています。

 

そこで、そのヘレンド展について、まとめてみました。

 

私は以前に茨城県陶芸美術館に行って、ヘレンド展を見に行ってきましたので、感じたことを率直にあなたにお伝えできると思います。

 

この記事は、

・ヘレンドをまったく知らない人

・パナソニック 汐留ミュージアムに興味がある人

・美しいものが好きな人

に宛てています。

 

これを読めば、美術品を全然知らなくても、ヘレンド作品に関してはその美しさを感じることはできるはずです。

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ヘレンドとは

 

ヨーロッパの高級な陶磁器であるヘレンドは、1826年に始まりました。

 

場所はハンガリーの、ブダペストからさほど離れていないヘレンドという小さな村です。

 

ヘレンドがヨーロッパ中に広まったわけ

きっかけのひとつは、1851年のロンドン万国博覧会です。

 

ロンドン万博で、イギリスのヴィクトリア女王がディナーセットをヘレンドへ注文したんですね。

 

これがきっかけとなって、ヘレンドという名前がヨーロッパ中に広まりました。

 

ヴィクトリア女王の影響が大きかったんですね。

 

牡丹(ぼたん)と蝶(ちょう)が中国風にデザインされた文様は、「ヴィクトリア文様」と呼ばれて、大流行しました。

 

その後、皇帝フランツ・ヨーゼフの命によって、ヘレンドに「ウィーンの薔薇(ばら)」が継承されることになりました。

 

1867年のパリ万国博覧会では、ヘレンドの「インドの華」が出品されています。

 

その後は、ヘレンドはヨーロッパの貴族のあいだで流行することになりました。

 

ヨーゼフ皇帝が皇妃エリザベートに贈った「ゲデレー」シリーズは、皇妃の愛用品のひとつとなりました。

 

このように質の高いヘレンドは、王侯貴族に愛されて、ハンガリーの芸術作品を代表する存在となっていきました。

 

思わず足が止まった感動の作品4選!

 

茨城県陶芸美術館に展示されている作品は、150点ほどです。

 

その中でも特に心を奪われて足が止まってしまった作品を4つを紹介しますね。

 

空気の寓意(くうきのぐうい)

その中で特に紹介したいものが、水差し「空気の寓意」です。

 

色彩豊かな水差しに天女と天使たちや、鶴、クジャクなどが描かれています。

 

本当に水差しとして使えるの?って疑問に思いましたね。

 

でもこの水差しは飽きずにずっと見ていられる、不思議な水差しなんですよね。

 

タイトルの「寓意」とは、「直接には表さず、別のものに託して表すこと」という意味ですから、この水差しは、「空気を別のもので表したもの」という意味なのでしょうか。

 

あまりの美しさに、私はこのポストカードを買ってしまいました。

 

色絵金彩忍冬文透彫瓶(いろえきんさいすいかずらもんとうちょうびん)

長い名前ですが、これは鮮やかなスイカズラ(忍冬)の絵が入った瓶のことです。

 

この瓶は、茨城県陶芸美術館のヘレンド展のポスターの中央に使われていて、いちばん目を引く作品です。

 

すやすや眠る日本の子供

これはかわいわしい3人の日本の子供がモチーフとなっている作品です。

 

ヘレンドにも確かに日本という国が影響していたんだな、と感じられる作品でした。

 

布団に菊の花が描かれていたところも印象的でした。

 

柿右衛門様式獅子図皿(かきえもんようしきししずさら)

柿右衛門(かきえもん)といえば、日本の壺や皿の最高級品ですが、ヘレンドにも見ることができるんですね。

 

皿には獅子が描かれていて、力強さが感じられました。

 

150点もの展示品はどうやって運んだのか?

 

展示品は150点ほどありましたが、これらをどうやってハンガリーから運んだのか、飛行機で運んだのか船で運んだのか、がすごく気になったため、展示室の係の人に質問してみました。

 

実はこれら150点すべて飛行機で運んだそうです!

 

ひとつひとつ木箱に詰めて空輸されたそうです。そして展示には約4日ほどかかったとおっしゃっていました。

 

さらにこの展示品の輸送には、万が一に備えて保険がかけられていたとのことでした。

 

とても興味深い裏話ですよね!

 

これら展示品に関する貴重なお話をしていただいた茨城県陶芸美術館のみなさん、本当にありがとうございました。

 

ヘレンド展(茨城県陶芸美術館)を見た感想

 

茨城県陶芸美術館のヘレンド展では作品を見るときはイヤホンで音声案内を聴きながら進行できました。

 

この音声案内の声は、地元の高校生によるもので簡潔でわかりますく、無料で利用できました。

 

写真撮影は展示室入り口付近の撮影スペースのみ可能で、ティーカップや皿などを撮ることができました。

 

撮影スペースは2、3か所しかなかったので少し物足りなかったですが、気に入った展示品は、売店のポストカードで探すといいと思います。

 

またところどころに休憩できるスペースや椅子が設置してあるので、お年寄りでも体が不自由な方でも見て回れると思いました。

 

途中休憩スペースには、展示品の名前や説明が載った本が置かれていて、作品について調べることもできます。

 

ヘレンド展(茨城県陶芸美術館)の案内

茨城県陶芸美術館で行われているヘレンド展~皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯~の日程・料金などをお知らせします。

 

詳しくは茨城県陶芸美術館のサイトでご確認ください。

 

※ 茨城県陶芸美術館のヘレンド展は2017年12月3日で終了しました。

場所 茨城県陶芸美術館(茨城県笠間市笠間2345)
日程 2017年9月23日(土)~2017年12月3日(日)
休館日 月曜(10月9日、11月13日を除く)と10月10日
開館時間 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分迄)

 

料金について(2017年10月現在)

一般 820円(670円)
高大生 620円(510円)
小中生 310円(260円)

※( )内の金額は20名以上の団体割引料金

※満70歳以上の方、障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料

※土曜日は高校生以下無料

※11月13日(月)県民の日は、開館、入場料無料

ヘレンド展の現在の展示情報

※ 東京都港区の美術館「パナソニック 汐留ミュージアム」でおこなわれたヘレンド展は、2018年3月21日で終了しています。

 

詳細は、パナソニック 汐留ミュージアムのサイトまで。

場所  パナソニック 汐留ミュージアム

住所  東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F

日程  2018年1月13日(土)~3月21日(水)

休館日  水曜日(ただし3月21日は開館)

開館時間  午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)

 

入館料について(2017年10月現在)

一般 1,000円
65歳以上 900円
大学生 700円
中・高校生 500円
小学生以下 無料

※ 20名以上の団体は、各100円割引

※ 障害者手帳をご提示の方および付添者1名まで無料で入館可能

まとめ

 

 

今回、実際にヘレンド展に行ってみて、素晴らしい作品をたくさん見ることができました。

 

なかなか見られない貴重な作品ばかりで、貴重な体験ができました。

 

こんなに美しいお皿が自宅にあったら、手が震えてうまく使えなそうですけどね!

 

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