あなたは左利きですか?
あなたの子供はどうですか?
統計では、人類のほぼ90%が右利きといわれています。
なので、左利きはわずか10%、つまり10人に1人しかいないことになります。
そのために世の中のものも、基本的に多数の右利き用に作られていますよね。
左利きの人は、昔は行儀が悪いと思われていて、無理に矯正することもあったんですね。
そこでここでは、少数派の左利きについてまとめてみました。
この記事は、
・私は左利きという人
・左利きの人って大変なの?って思う右利きの人
・右も左も関係ないよ、と思ってる両利きの人
に宛てています。
この記事を読めば、左利きの正しい知識がわかるようになると思います。
これを理解することは大事なことですので、これから参考になると思いますよ!
左利きを矯正するってどういうこと?
人の手には、右利き、左利きがありますが、これは私たちが生まれながら持っている特徴のひとつですね。
使いやすい手というものは人それぞれで決まっているんです。
字を書くとき、ボールを投げるとき、お箸を持つとき、ハサミを使うときなど、すべて利き手が関わっています。
左利きを矯正するというのは、もともと左の利き手を、右に直す、ということです。
いままで左で鉛筆を持っていたのを、右に持たせたり、左手に箸を持ってご飯を食べていたのを、無理やり右で食べさせるようにすることです。
左利きが右利きに強制されていた時代もあった
上記の通り、昔は、左利きはマナーが悪いとされていたので、左利きの子供は右利きに直されていたのです。
これは昔、子供の人口が多かったので、学校の教室や地区の集まりなどで子供が集まったとき、左利きの子がいると腕がぶつかって隣に迷惑がかかる、という理由があったためといわれています。
いまでは、左利きが見直されて、強制されることはほとんどないと思いますが、世界に目を向けると、左手が使えないところがあります。
それはインドですね。
インドでは、食事のときは、左手を使ってはいけません。
左手はトイレのときに使用する手で、「不浄の手」といわれているんです。
なので、インドに行ったら左利きの人は、無理矢理でも右手でご飯を食べなくてはいけないのです。
左利きの人は、インドに行く時は注意が必要ですよ。
左利きを矯正すると、こんな障害が出る!
もともとの左利きを右利きに強制すると、以下のような障害があります。
吃音症(きつおんしょう)
吃音症とは、言葉をうまく話せないという病気や障害のことです。
この症状が、利き手を無理に矯正したときに見られる場合があります。
この吃音症と利き手の関連性はよくわかっていないのですが、おそらく矯正による過度のストレスが原因だといわれています。
まだ幼い子供にとって、利き腕が使えないということは大きなストレスになるんですね。
てんかん
てんかんの症状にはいろいろあります。
痙攣(けいれん)のように手足を一定のリズムでがくがくと動かしたり、ごく短時間に意識がなくなったりします。
このてんかんも心のストレスが原因といわれていて、矯正のときに叩かれたり、怒鳴られたりしたことが原因で発病することがあるといわれています。
かんしゃく
かんしゃくとは、大声で泣いたり、激しい奇声を発したりして暴れるという症状です。
かんしゃくは、親が子供に何かを無理矢理やらせるときに起こる症状です。
なので、子供は自分のしたいこと、つまり利き手を使うということをさせてもらえないと、苦痛を感じてしまうのです。
親のそのしつけに対して、拒否反応を示しているのです。
左右盲(さゆうもう)
無理な利き手の矯正をすると、とっさのときに右と左の判断がわからなくなってしまうことがあります。
これは左右盲とか左右失認(さゆうしつにん)といわれています。
でもこれは病気ではなくて、左右盲であっても、完全に左右が理解できないわけではなく、ある程度時間をかければ右と左の区別はつきます。
これはやはりしつけなどによって、自分の利き手がどちらだかわからなくなるということが原因となっています。
「鏡文字(かがみもじ)」を書くようになる
鏡文字とは、文字を鏡に映したような、字が図形的にまったく反対の文字のことです。
この鏡文字を書く子供というのは、右利きよりも、左利きに多いことがわかっています。
これは左利きの人が文字を書くときは、右利きの人と反対に、反時計回りのカーブを描きやすいためです。
夜尿症(やにょうしょう)
夜尿症とは、おねしょのことです。
利き手を矯正することで、この夜尿症という症状を引き起こす場合もあるんです。
幼児期にまだ排泄の機能が未熟でおねしょをしてしまうことはありますが、5~6歳を過ぎてもおねしょが続く場合を、夜尿症をいっています。
夜尿症は自律神経と関わりがあります。
利き手の矯正など心のストレスによってこの自律神経が乱されると、体の不調の原因となり、夜尿症になるといわれています。
ここで注意点があります。
利き手を矯正することで様々な悪影響がありますが、これは、左利きの人に限ったことではありません。
右利きの人が左利きに矯正しても同じように、いろんな悪影響が出るということに注意してください。
ぜひ知っておきたい!左利きの正しいしつけとは!
子育てにおいて、正しいしつけを知っておくことが大事になります。
左利きの子供の正しいしつけはどうするのがいいのか、以下を参考にしてください。
自然に身につく利き手を尊重する
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利き手というのは、教育やしつけによって身につけるものではなく、自然と身につくものです。
利き手というのは、子供が自分で選んだ、やりやすい方の手なのです。
なのでそれは欠点でも、まして障害でもないものなので、それを無理に変える必要はないんです。
むしろ左利きは良い点のほうが多いといえます。
左利きは才能の一つともいわれていますから、その才能をつぶすようなことはしてはいけません。
クロスドミナンス(分け利き)の場合も
例えば、左利きの人は鉛筆を持ったり、お箸を持つのが左なのですが、たまに、ハサミを持つのは右であったりするときがあります。
ほとんどの動作は左手でするのですが、一部の動作を右手でおこなうことがあるんですね。
このようなことを、クロスドミナンスとか、分け利き、交差利きといったりするんです。
右利きの人のなかにも、一部の動作だけ左でおこなうという人もいます。
このクロスドミナンスにもいい点があって、鉛筆を持つのは右だけど、消しゴムを持つのは左だったりするんですね。
すると、鉛筆と消しゴムを持ち替える必要がなくて、書き間違いを直しながら書き続けることができるんですね。
なかなか便利な才能ですよね。
ちなみにこのクロスドミナンスは両利きとは、意味合いが違っています。
両利きとは、左右両方の手で字が書けたりするわけですが、クロスドミナンスは左右のどちらかが使えればいいんです。
利き手がどちらかに手に統一されていないことをクロスドミナンスというんです。
左利きのメリット・デメリットを教える
左利きにはどんなメリット・デメリットがあるのかを知って、それを子供にも教えることが大事です。
メリット
左利きのメリットは、どんな分野においても秀でた才能と成り得ることです。
それは学問のみならず、特に音楽、絵画など芸術の面やスポーツの面ではその才能を発揮しやすいといえます。
それは歴史が証明していることで、現代にも名を残している歴史の偉人達には左利きが多いのです。
例としては、ミケランジェロ、レオナルドダヴィンチ、ニュートン、モーツァルト、エジソン、ピカソなどが左利きです。
デメリット
しかし左利きには、デメリットもあることを理解しましょう。
それは、世界の人口の90%は右利きで、左利きは少数派なので、日常生活の設計は主に右利き用に作られている、ということです。
例えば、自動改札機や、カメラのシャッターボタン、また刃物や工具なども基本的には右利き用にできています。
まとめ
ここでは、左利きについてまとめてみました。
左利きを矯正すると悪影響が出ることがわかりました。
子供の教育やしつけに携わる人には、十分に注意してほしいことです。
子供にはのびのびと育ってほしいですからね!
まとめは以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!