夏になると夕方にはきまって雷が鳴りますね。
晴れていた空が急にくもり出して、遠くのほうでゴロゴロと鳴り出す。ほどなくして稲妻が光る。
これは暑い日によくみられる光景ですね。
では、その雷の仕組みは何なのかについて書きたいと思います。
この記事は、
・雷に興味がある人
・落雷の金額が知りたい人
・雷の雑学が知りたい人
に宛てています。
これを読めば、雷について面白い知識が身につくはずですよ。
落雷の対処法や利用法なども参考にしてくださいね。
雷の由来とは?昔は何だと思われていたのでしょうか
・神様の怒り
むかし、雷は「神鳴り」であり、神様の怒りと思われていました。
実際、落雷や豪雨によって多大な被害が出たことから、雷は神聖なものとして崇められてきました。
むかしの雷鳴や雷光、稲妻などによる自然災害は、神話や伝説となって語られています。
・豊作祈願
むかしから「雷の多い年は豊作になる」といわれています。
これは落雷によって、空気中の窒素が水に溶けて、土中の稲や植物などの生育に影響するからだといわれています。
実際に、雷によって植物が成長するという研究成果が確認されいます。
雷の雑学と距離の計算方法!
・雷のもとは静電気
雲の粒と粒がこすれあうことで、静電気が発生して雷となるわけです。
よく冬場にドアノブを触ろうとするときに、パチッとなるときがありますよね。
あれが静電気で、小さな雷なのです。
・雨の程度
落ちてくる雨の大きさは0.2mm~4mmです。
気温が高いほど大気中には水蒸気がたくさんあり、それらが集まったものが雲となります。
そしてその雲は上昇気流が弱まると雨となって落ちてきます。
・雷鳴の仕組み
ゴロゴロと聞こえるのは、空気が振動して爆発している音なのです。
落雷によって何かにぶつかっている音ではないのですね。
・稲妻の意味とは
雷の光をなぜ「稲妻」というか気になりますね。
これは雷が稲を実らせると考えられてきたからです。
「稲妻」=「稲を実らせてくれるもの」という意味で使っていたそうです。
・落雷の仕組み
積乱雲の中にたまっているマイナスの電気が、地表にあるプラスの電気が結びつこうとして放電します。
これが落雷です。
・雷の距離の計算法
雷が光ってからゴロゴロと音がします。
この間の秒数で雷が落ちたところまでの距離がわかります。
だいたい1秒で340mの距離があります。10秒なら3400mですね。
つまり、 340 × 秒数 = 距離(m) となるわけです。
・雷の多い地域
夏の雷は茨城、栃木、群馬など北関東では雷がおおいといわれています。
冬の雷は日本海側に多いです。
この冬の雷は夏よりもかなり強力だといわれています。
雷の対処法
雷は高いところや突き出たものに落ちやすいといわれています。
なので、周りに高いもののない平らなところは危険です。
雷が鳴り始めたら、建物の中に避難するようにしましょう。
そしてなるべく部屋の中心にいるようします。
車のなかも安全といわれていますが、車の金属の部分は感電の恐れがあるので、触らないよう注意が必要です。
間違った対処法
雨宿り
木や建物の軒先での雨宿りは危険です。
外壁を伝わってきた雷に間接的に感電することがあります。
自転車
また自転車やオートバイも危険です。
すぐに降りて安全な場所に避難しましょう。
傘
雷雨のときに傘をさすのも危険です。
上記の通り、とがったものや突き出たものは危険です。
こんな雷があります
自然界では、さかさに光る稲妻があります。
地上から空に向かって昇っていく雷があるんですね。
これはスプライトのひとつといわれていて、限られた場所で見られる珍しい現象です。
雷の利用法を考えてみましょう
雷のエネルギーはどれくらいあるのでしょうか。
落雷のとき、電圧は200万~10億ボルト、電流は1千~20万アンペアといわれています。(ウィキペディアより)
このエネルギーは一般家庭の何日分の電力か計算してみましょう。
電力は電流と電圧の積、つまり、
スポンサーリンク
電力(ワット)= 電流(アンペア)× 電圧(ボルト)
ですから、上記の値を入れれば電力を求められます。
なのでだいたい雷1回あたりの平均の電力は、900ギガワット(電力量としては250キロワット時)になります。
これは一般家庭で使う電力量の約2週間分になります(一般家庭では一日の平均電力量は18.5キロワット時ですので)。
乾電池何本分でしょうか
乾電池は1本1.5ボルトです。
だから雷は、乾電池133万~6.6億本分ということになります。
お金にするといくらでしょうか
もし雷のエネルギーを無駄なくお金に換算できるとしたら、どのくらいの金額になると思いますか?
電気代は1キロワット時で27円です。(全国家庭電気製品公正取引協議会より)
1発の雷は250キロワット時なので、その電気代は6750円ということになります。
雷を用いた言葉にはどんなものがあるでしょうか
・地震、雷、火事、おやじ
これらは世の中で怖いと思われているものです。
確かに雷も入っていますね。
・電光石火
電光とは稲妻の光のことで、動きが非常に速いことを表しています。
・付和雷同
自分にしっかりとした考えがなく、すぐ人の意見に同調することです。
付和とは、定見をもたず、すぐ他人の意見に同調することで、雷同とは、雷が鳴ると万物がそれに応じて響くことです。(国語辞書より)
・青天の霹靂(へきれき)
思いがけないことが起こること、の意味です。
青天とは雲一つない青空を、霹靂とは突然鳴る雷を意味しています。
まとめ:雷についてしっかりと理解しておく
雷は恐ろしい自然災害のひとつなので油断は禁物です。
災害を防ぐためにも雷のことをよく理解して、正しい対処法を身につける必要があります。
雷のエネルギーを利用する技術は今のところまだありませんが、何も利用しないのはもったいない気もします。
今後技術が発達すれば、何かに利用できる日が来るかもしれませんね!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。