ノーベル賞の発表が今年もまた行われますね。
今年は誰のどんな研究が注目を浴びるのか、気になりますよね。
その中に日本人はいるのでしょうか。
期待に胸が膨らみますよね。
そこでここでは、ノーベル化学賞の候補者の一人といわれている、神谷信夫(かみや のぶお)さんについてまとめてみました。
神谷さんの研究がわかれば、とても親近感がわいて神谷さんをもっと応援したくなると思いますよ!
神谷信夫さんとはどんな人?
神谷さんは1953年生まれで、2019年で66歳になります。
ですから研究者としてのキャリアは40年以上になるのではないでしょうか。
また神谷さんの誕生日は、7月8日になります。
神谷さんと同じ誕生日の有名人には、脚本家の三谷幸喜(みたに こうき)さんや俳優の谷原章介(たにはら しょうすけ)さんなどがいらっしゃいます。
神谷さんが候補といわれているノーベル化学賞とはどんな賞なのでしょうか。
ノーベル化学賞の第1回目というのは、ファントホッフさんが受賞されています。
ファントホッフという名前は、化学を勉強した人は耳にしたことがありますよね。
また、日本人でいちばん最初にノーベル化学賞を受賞したのは、福井謙一(ふくい けんいち)さんで、1981年に受賞していますね。
その後も数名の日本人の研究者がノーベル化学賞を受賞しているので、ノーベル賞の化学賞という分野は、日本人の得意とする分野のひとつといえますね。
また、神谷信夫さんの出身地は愛知県になります。
神谷さんが幼いころは自然環境の豊かな場所で育ったんでしょうね。
神谷信夫さんの出身校は?
そして神谷さんの出身高校は、愛知県立半田(はんだ)高等学校になります。
現在ではこの半田高校は、スーパーサイエンスハイスクールに指定されていて、理科や数学などのレベルの高い教育が行われています。
この半田高校からは、東京大学や京都大学の合格者を多数輩出しており、愛知県内でもレベルの高い進学校となっています。
半田高校の出身者には、童話作家の新美南吉(にいみ なんきち)さんやノンフィクション作家の家田荘子(いえだ しょうこ)さんなどがいらっしゃいます。
そして神谷さんは、名古屋大学理学部を卒業されています。
名古屋大学出身の有名人には、2008年にノーベル物理学賞の受賞者となった2人、小林誠(こばやし まこと)さんや益川敏英(ますかわ としひで)さんなどがいらっしゃいます。
なので名古屋大学は、ノーベル賞と相性のいい大学の一つといえるのかもしれませんね。
神谷信夫さんの経歴は?
神谷さんの大学卒業後の主な経歴をまとめてみました。
1980年 名古屋大学大学院理学系研究科 博士号取得
1984年 高エネルギー物理学研究所客員研究員
1985年 理化学研究所研究員
1995年 理化学研究所副主任研究員
1998年 理化学研究所 播磨研究技術開発室室長
1999年 姫路工業大学理学部連携大学院客員教授
2004年 理化学研究所ハイスループットファクトリー構造解析第1研究チームリーダー
2005年 大阪市立大学 教授
2005年に教授となった大阪市立大学は、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥(やまなか しんや)さんや、ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎(なんぶ よういちろう)さんなどが在籍した大学の一つです。
神谷信夫さんの研究の光合成とは?
神谷さんが研究した内容というのは、植物はどうやって酸素を生み出すのか、ということです。
植物というのは、空気中の二酸化炭素を吸収して酸素を作り出しますよね。
これは光合成といって、学校で習いましたよね。
神谷さんは、この光合成に関する研究を続けていたのです。
光合成は、二酸化炭素と水を原料に、太陽光を利用して糖と酸素をつくる反応です。
この光合成の反応のなかで、水から酸素をつくるときに関わるPSⅡというタンパク質の反応が、いままでよくわかっていませんでした。
このPSⅡというタンパク質で、いったいどのような化学反応が起こっているのか、それが光合成研究の中で大きな謎だったんですね。
この光合成の仕組みを、神谷さんの研究チームが解明しました。
それで神谷さんのこの光合成の研究結果は科学雑誌ネイチャーで大きく取り上げられ、世界の化学者たちを驚かせたのです。
この光合成の仕組みを解明したことによって、人工光合成の実現が可能となったのです。
その人工光合成ができるようになれば、大気中の二酸化炭素の量を減らすことができるようになるのですね。
神谷信夫さんの受賞歴は?
神谷さんは2012年に朝日賞を受賞しています。
この朝日賞というのは、学術、芸術などの分野で傑出した業績を上げ、日本の文化、社会の発展、向上に多大の貢献をした人や団体に贈られる賞です。
神谷さんは岡山大学の教授の沈建仁(しん けんじん)さんとともに、この朝日賞を受賞されました。
ちなみにこの朝日賞では、副賞として500万円が贈られるそうですよ。
まとめ
ここでは、ノーベル賞候補者の神谷信夫さんについてまとめてみました。
神谷さんについて調べてみると、その研究は身近なことだということがわかりました。
ノーベル賞の発表が楽しみになりますよね。
神谷さんのノーベル賞受賞を期待したいですね!
■その他のノーベル賞の候補者を以下の記事にまとめています。