あなたは納豆のネバネバって好きですか?
どんな納豆でもほとんどが、長~く糸を引くものですよね。
あの粘りがなければ納豆じゃない、って思う人もいると思います。
でも納豆のネバネバの成分ってどんなものなのか、気になりませんか?
納豆が体に良いっていいますけど、それは豆の部分なのか?それともネバネバの部分なのか?
そこで、その納豆のネバネバ成分について調べてみました。
この記事は、
・納豆を食べる機会が多い人
・納豆の栄養に興味がある人
・納豆のネバネバに関する雑学が知りたい人
に宛てています。
これを読めば、納豆のネバネバに関してより詳しく知ることができると思います。
納豆を好きな人も嫌いな人も、納豆のイメージが変わると思いますよ!
納豆のネバネバ成分とは?
納豆は大豆を発酵して作る食材で、その栄養素はたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素をすべて含んでいます。
なのでとてもバランスのいい食材なんですね。
納豆は大豆か納豆菌かで栄養素が異なる!
納豆は原料である大豆の部分の栄養素と、納豆菌が作り出す栄養素があります。
表1に大豆と納豆菌の栄養素の比較を載せました。
表1.納豆の各部分にある栄養素
大豆 | 納豆菌 |
たんぱく質
ビタミンE カルシウム イソフラボン レシチン |
ナットウキナーゼ
ビタミンK2 ポリグルタミン酸 ジピコリン酸 ポリアミン |
では納豆のネバネバの成分にはどんなものがあるのか気になりますよね。
実は納豆のネバネバは、上記の大豆に含まれるたんぱく質を納豆菌が分解することで発生する、グルタミン酸によるものだったのです。
そしてこのネバネバは、グルタミン酸と糖の一種のフルクタンが混ざることでできています。
またこのネバネバにはナットウキナーゼという物質も含まれています。
納豆のネバネバの成分はコレ!
なので、ネバネバの栄養素についてまとめますと、
・ナットウキナーゼ
・ポリグルタミン酸
・フルクタン
なとがあります。
納豆のネバネバ成分には驚愕の効果があった!3選
では、納豆のネバネバ成分の効果効能などうでしょうか。
ナットウキナーゼの効果とは?
ナットウキナーゼはネバネバの中にある成分のひとつといわれ、たんぱく質を分解する力があります。
このナットウキナーゼには血管の中にできる血液の塊である血栓(けっせん)を溶かすはたらきがあります。
血液の詰まりをなくしてサラサラにする効果があるんですね。
この血栓というのは脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因となるのです。
またドロドロの血液をサラサラにすることで、血圧も下げることができます。
ナットウキナーゼによる血流改善によって、心臓にかける負担を減らすことができるのです。
ほかにもナットウキナーゼには腸内環境を整えるはたらきがあります。
そのため腸の中での消化や吸収の効果を高め、下痢や便秘などを予防することができます。
また腸内にいる悪玉菌の数を減らし、善玉菌とのバランスを整えることができるんですね。
またナットウキナーゼにはビタミンB群を生成するはたらきがあります。
このビタミンB群は抗酸化作用があって、体の免疫を向上させるはたらきがあります。
これによって体のサビを予防し、動脈硬化や生活習慣病などになるリスクを抑えることができます。
ポリグルタミン酸の効果とは?
ポリグルタミン酸はグルタミン酸が連なったアミノ酸のことです。
ポリグルタミン酸はとても強い結合のため分解されにくく、胃壁を守ることができます。
ですので胃が荒れたりもたれたりするのを防ぐことができるんですね。
そして腸内に溜まった老廃物の排出を促すはたらきがあります。
老廃物は体の中に溜まっていると炎症の原因になったり、病気を引き起こす原因になりますので、しっかり排出することが大事なんですね。
納豆を食べて便通が良くなったと感じたら、ポリグルタミン酸のおかげかもしれませんよ。
またポリグルタミン酸にはだ液を分泌するはたらきもあるんです。
だ液の分泌量が増えると、口臭を改善する効果もあるといわれています。
納豆の中の成分としてはまだまだ可能性がある成分で、これから注目したい栄養素ですね。
フルクタンの効果とは?
フルクタンも食物繊維のひとつで、納豆のネバネバの要因となっています。
このフルクタンには脂肪燃焼効果があって、ダイエットに効果がある栄養素といわれています。
ダイエットになるというと、興味深いですよね
このフルクタンには脂質を体内に吸収するのを防ぐ効果があります。
ですので、脂質が体に溜まることがないので、肥満になりにくいのですね。
スポンサーリンク
フルクタンにはダイエットのほかにも、血糖値の上昇をおさえるはたらきがあります。
血糖値が高くなると、全身の血管がダメージを負って、さまざまな病気を引き起こす原因となりますが、フルクタンにはそのような心配はありませんね。
ネバネバ成分を持つほかの食品は?
ネバネバのある食材はほかにもあった!
オクラ、なめこ、モロヘイヤなどにもネバネバの成分が含まれています。
どれも独特の粘りがあって、体に良い食材ですよね。
また「フコイダン」「ペクチン」「アルギン酸」などは水に溶ける水溶性食物繊維で、これらを含んだ海藻や昆布にもネバネバ成分があります。
こちらの栄養素にも様々な健康効果があります。
なので、ネバネバした食材はほとんどが健康的な食材といえますね。
納豆を美味しく食べるコツは?
ビタミンCと一緒に食べる!
納豆に不足した栄養素というのがビタミンCです。
ですので、サラダと一緒に食べてビタミンCを摂るようにすると効果的です。
併せる野菜としては、トマトや大根おろしなどが適しています。
納豆を混ぜるのは400回がベストって本当?
「納豆は混ぜれば混ぜるだけうまくなる」とか「納豆は100回混ぜるのが最もうまい」という言葉を聞いたことがあると思います。
しかし、実際は違っていました。
実は納豆を混ぜるベストな回数は、400回です。
参考サイト: 混ぜる回数はどれ位?管理栄養士に聞く kufura(クフラ)
まとめ
追記:野菜に含まれるネバネバの成分を「ムチン」と呼ぶ情報は誤りでした。そのためこの記事では、ムチンに関する記述の訂正、削除を行っていますことをご了承ください。
ここでは、納豆のネバネバの成分についてまとめてみました。
ネバネバの成分には様々な栄養素があることがわかったかと思います。
納豆は小さな子供から高齢者まで誰でも気軽に食べられる食材です。
ですので、健康になるためにもどんどん食べていきましょうね。
納豆を食べるコツも紹介しましたが、自分の食べたい方法で食べることが一番ですよ!
■健康的な食材について、以下の記事でもまとめています。