日本には春夏秋冬という、美しい季節がありますね。
季節の変化というのは、生活の中で感じることができるものです。
積もった雪が溶け始める。
カエルが鳴き始める。
涼しい風が吹く。
水道の水が冷たく感じられる。
また季節が変化することは、次の季節が始まることでもあります。
暦(こよみ)の上では、季節の変わり目といわれる立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)の4つを合わせて、四立(しりゅう)といいます。
では、それら四立の共通点と相違点は何なのでしょうか。それについてまとめてみました。
この記事は、
・日本の季節が好きな人
・季節の変わり目が気になる人
・季節の美しさを表す言葉の謎を知りたい人
に宛てています。
これを読むことで、季節を表す言葉の謎が理解できて、これからは今以上に日本の季節が好きになるはずですよ!
四立(しりゅう)それぞれの読み方と意味
四立はどんな日なのか、読み方と意味について詳しく見てみましょう。
立春(りっしゅん)は暦の上で春が始まる日
立春は、春の初めの2月4日頃のことをいいます。暦の上では春の1日目となっています。
また、立春は以下のような様々なことの始まりとなる、基準の日となっています。
春一番(はるいちばん)
春一番とは、立春後その年に初めて吹く強い南寄りの風のことをいいます。
つまり立春前の風は春一番にはなりません。
八十八夜の別れ霜(はちじゅうはちやのわかれじも)
八十八夜とは、立春から数えて88日目です。毎年5月2日頃にあたります。
これは、気候が温かくなってから降りる霜のことをいう言葉で、これ以降霜は降りないとされています。
二百十日(にひゃくとおか)
立春から数えて210日目のことをいいます。
毎年9月1日頃にあたるこの日は、稲が開花する大切な時期なのですが、台風が襲来して農業に大きな悪影響を与える厄日とされています。
立夏(りっか)は暦の上で夏が始まる日
立夏は、夏の始まる日で、5月6日頃のことをいいます。
ゴールデンウィークにあたる
このころは、ぽかぽかした陽気で過ごしやすい時期です。
みんな旅行や遊びに出かけてしまうので、立夏はいつのまにか過ぎている、ということが多いと思います。
蛙(かえる)が鳴き始める
このころは、オタマジャクシがカエルに成長する時期です。
カエルの鳴き声に耳を傾けるのも一興ですね。
立秋(りっしゅう)は暦の上で秋が始まる日
立秋は、秋が始まる日で、8月8日頃のことをいいます。
このころは子どもたちは夏休み真っ最中ですね。まだ厳しい暑さが続く時期です。
残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた暑さを残暑といいます。
暦の上では秋となっているのに、暑さが残っているという意味ですね。
梅雨明け(つゆあけ)の発表をしないこともある
気象庁は、立秋を過ぎても梅雨が明けない場合、基本的には梅雨明けの発表をしません。
立秋は8月8日頃ですから、そこまで長雨が続いた場合、梅雨明けを発表して夏が来たことを伝えても、暦の上ではすでに秋が始まっていますからね。
立冬(りっとう)は暦の上で冬が始まる日
立冬は、冬が始まる日で、11月8日頃のことをいいます。
木枯らし1号(こがらしいちごう)が発表される時期
木枯らしとは、晩秋から初冬にかけて吹く、風速8m/s以上の冷たい北よりの強風のことをいいます。
その最初の木枯らしを、木枯らし1号としています。
紅葉(こうよう)が見られる
暦の上では冬ですが、各地で紅葉が見られます。
このころから気温の差が出てくるようになって、体調を崩しやすくなる時期でもあります。
四立の中間にあたる季節とは?
季節の分け目と季節の分け目の中間とは、季節の最盛期ということになります。
つまり具体的には次のようになります。
立春と立夏の中間は、春分(しゅんぶん)
春分は、「春分の日」として祝日になっており、毎年3月20日頃となっています。
この日は昼の長さと夜の長さが同じになる日です。
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立夏と立秋の中間は、夏至(げし)
夏至は、一年のうち、昼の長さが最も長くなる日とされています。
毎年6月21日頃となっています。
立秋と立冬の中間は、秋分(しゅうぶん)
秋分は、「秋分の日」として祝日になっており、毎年9月21日頃となっています。
この日も春分と同様、昼の長さと夜の長さが同じになります。
立冬と立春の中間は、冬至(とうじ)
冬至は、一年のうち、昼の長さが最も短くなる日とされています。
毎年12月21日頃となっています。
四立の前日はすべて「節分(せつぶん)」
節分というと、立春の前日の2月3日を思い浮かべますが、実は立春だけでなく、立夏、立秋、立冬の前日もすべて節分になります。
つまり節分は年に4回あります。
そもそも節分とは、「季節を分ける」という意味で、それは季節の変わり目を意味しています。
具体的には、
冬から春へ季節が変わる。
春から夏へ季節が変わる。
夏から秋へ季節が変わる。
秋から冬へ季節が変わる。
と、年に4回季節が変わるのです。
春夏秋冬がある日本では当然のことですよね。
季節が変わるから、日本は美しい
日本には春夏秋冬という四季があって、それぞれによさがあります。
それらの四季を感じることができるのは、素晴らしいことだと思います。
立春、立夏、立秋、立冬について、それぞれの魅力は伝わりましたでしょうか。
これ以外にも季節を表す言葉は、日本にはたくさんあります。
いつもその魅力を味わって生活を送りたいですよね!
以上が、まとめとなります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!