パチパチパチっと玉をはじく計算道具といえば、そろばんですね。
あなたはそろばんをやったことがありますか?
昔は、そろばんといったら人気の習い事のひとつでしたよね。
街のあちこちにそろばん塾があったのを記憶しています。
でもケータイやパソコンが普及するにつれて、そろばんの影が薄くなっていきました。
人の手を使って計算するそろばんよりも、計算を素早く正確にできる電卓を使うことが多くなったんですね。
しかしながら、また最近になって、そろばんが見直されてきました。
そろばんを使うことには、驚くべき効果があったんですね。
ここでは、そのそろばんの効果についてまとめてみたいと思います。
この記事は、
・昔そろばんをやった経験のある人
・そろばんで計算することに興味がある人
・そろばんにどんな効果があるのか気になる人
に宛てています。
これを読めば、やり方を忘れてしまった大人の人でも、すぐに思い出すことができてさまざまないい効果を体験できるはずです。
そろばんは本当に奥が深くて面白い計算道具なので、あなたもやっているうちにハマってしまいますよ!
そろばんは大人にも驚きの効果があった!7選
脳を使うことで認知症の予防になる!
そろばんでは指を使って、脳を刺激することができます。
単純な計算というのは、脳の血流量を増やすはたらきがあって脳が活性化し、認知症の予防になるんです。
現代の日本では認知症の増加が問題となっていて、高齢化に伴いその患者数は増え続けています。
なので今では、様々なデイケアサービスなどの高齢者の施設でそろばんが使われることもあるんですよ。
また高齢者は、そろばんの経験者が多く懐かしさを感じることができて、昔を思い出すことにもつながるんですね。
今後はさらにそろばんは高齢者に普及していくかもしれませんね。
問題を聴くことによって思考力が付く!
そろばんには紙に書いてある数字を計算するもののほかに、問題を聴いて計算する「読み上げ算」というものもあります。
「願いましては、○○円なり」と数字を読み上げていくものですね。
この読み上げ算をすることで、注意深く耳を傾けることができます。
そして、頭の中でどのように指を動かすのかを考え、思考を組み立てることができるようになるのです。
ですからそろばんには、ただ問題を解くだけでなく、聴く力も養うことができる多面的な効果もあるのですね。
玉をはじくことで指先のリハビリになる!
大人や高齢者になると、楽な動きに慣れて細かい動きがしづらくなります。
食事のときに、ご飯をぽろぽろと落とすことも増えますよね。
年を取ってくると指先が動かしづらくなるということは、誰しも感じることだと思います。
腕や指に障害がある人にとっては、そろばんで玉をはじくことで、指の運動になって細かい動きをするためのリハビリになります。
そろばんでの指の動かし方は、電卓などのように指先の一点しか使わない動きとは異なり、指の爪の部分で玉をはじいたり、2本の指でつまむような動きをするときもありますよね。
このように、そろばんではたくさんの指の部位が使われているのです。
ですので、そろばんは指のリハビリにとても適しているといえますよね。
手を瞬時に動かすことで判断力がつく!
そろばんでは素早く手を動かしますので、とっさの判断力が身につきます。
またそろばんは動かす玉がたくさんあるので、ひとつひとつの判断がとても大切になります。
どの指をどのように動かせばいいのか、その判断がそろばんでは重要になります。
また指を瞬時に動かすことは反射神経を鍛えることにもなって、無意識のうちに判断にかける時間を短くすることができるようになるのです。
集中して取り組むことでストレス解消にも!
またそろばんをやっていると、かなり集中力が身につきます。
特に時間を決めることで、問題に集中して取り組むことができるようになります。
ですので大人や高齢者がそろばんをするときには、時間を決めて取り組むと効果的です。
取り組む時間は10分とか15分くらいの短い時間でも、高い効果が期待できますね。
またそろばんに集中すると思った以上に疲れるので、リフレッシュの効果があったりストレス解消になったりもします。
なので、日々の生活で嫌なことや不満なことがあってストレスを感じることがあったら、そろばんをやってみるのも良いかもしれませんね。
毎日継続することで持続力がつく!
たとえ10分とか15分くらいの短い時間でも、集中し続けることは難しいことです。
なので最初のうちはもっと短い時間から始めてもいいと思います。
そしてできるようになってきたら、だんだん時間を長くしていけばいいのです。
そろばんのやり方は単純なので、すぐに慣れることができますし楽に続けることができます。
なのでそろばんを続けることで、そろばんのこと以外でも継続的に取り組むことができるようになっていきます。
何事においても続けることは大変で大切だということを、そろばんを通して学ぶことができると思います。
間違いをやり直すことで忍耐力がつく!
そろばんをやっていると、間違えることが多々ありますよね。
それでもその間違いをやり直すことで、忍耐力をつけることができます。
でも、もう大人だから今さら忍耐力は必要ないって思うかもしれませんね。
確かに大人になれば身体的な成長はありません。
ですが、精神的にはまだまだ成長はできます。
ですので学習に終わりはないですし、身につけられることはたくさんあるのです。
そろばんの基本的なやり方を教えます!
そろばんをやったことがない方や、昔やっていたけどやり方を忘れてしまった方のために、そろばんの基本的なやり方をご説明しますね。
そろばんの玉が表す意味とは?
そろばんの玉は、上に1個、下に4個ありますね。
まず下の玉の方から説明しますと、下の玉は1つにつき数字の「1」を表しています。
玉が2つの場合は「2」、3つの場合は「3」、そして玉が4つのときは「4」を表しています。
そして上の玉ですが、こちらの玉は1個しかなくこれは数字の「5」を表しています。
そして6以上の数は、上の玉と下の玉を組み合わせて表します。
6は、上の玉「5」 + 下の玉1個「1」
7は、上の玉「5」 + 下の玉2個「2」
8は、上の玉「5」 + 下の玉3個「3」
9は、上の玉「5」 + 下の玉4個「4」
これで、1~9までの数の表し方がわかりましたね。
そろばんでは数十桁の計算ができる!
では、では10以上の数はどのように表すのでしょうか。また、1,000や10,000などの計算はどうやるのでしょうか。
実はそろばんにはある工夫がされています。
そろばんの盤面をよく見ると、小さな丸ポチがあるのがわかるでしょうか。この丸ポチが重要な役割を果たしています。
それは何かというと、その丸ポチのある位置が「1の位(くらい)」を表しているのです。
ですので、その1の位から左に1つずつずれるごとに、位が「10の位」「100の位」となっていくのです。
例として「173」という数字を表したいときを考えてみましょう。
まずは、丸ポチのある位置を見つけて、そこを基準に考えます。
数字は「173」なので、1の位は「3」になりますよね。
ですから丸ポチのある位置の下の玉は3個ですね。
そして10の位は「7」なので、丸ポチの位置から1つ左にずらして、上の玉と下の玉2個で表します。
さらに100の位は「1」なので、10の位の位置からさらに1つ左にずらして、下の玉1個で表します。
これで、「173」を表すことができますね。
まとめ
ここではそろばんをすることで大人にどんな効果があるのかをまとめてみました。
そろばんはいいところばかりなので、これからももっと普及していくのではないかと思っています。
一瞬で答えが出る電卓は確かに正確ですけど、面倒な計算過程があるそろばんにこそ、魅力はたくさんあるのではないかなと思っています。