毎年行われていますノーベル賞の発表ですが、今年は誰が受賞するのでしょうか。
特に私たちは、日本人の誰かが受賞したらスゴイ盛り上がるので、ワクワクしながら発表の時を待つんですけどね。
街中では新聞の号外が出るほどで、翌日の新聞の一面には必ずそれが載りますよね。
そこでここでは、ノーベル賞の候補者の一人といわれている、竹市雅俊(たけいち まさとし)さんについてまとめてみました。
この記事は、
・ノーベル賞の候補者を知りたい人
・竹市雅俊さんがどんな人なのか気になる人
・竹市雅俊さんの研究を知りたい人
に宛てています。
これを読めば、ノーベル賞の候補者である竹市雅俊さんのことについて、よくわかるようになると思います。
竹市さんのことをよく知ると、すごく親近感がわいてきますよ!
竹市雅俊さんとはどんな人?
竹市さんは1943年生まれで2019年で76歳になります。
ですから竹市さんの研究のキャリアは約50年ほどになるかと思います。
また竹市さんの誕生日は11月27日となっています。
竹市さんと同じ誕生日の有名人には、モデルのラブリさんや女優の杉田かおるさん、松下電器の創業者の松下幸之助さんなどがいらっしゃいます。
この竹市さんは、ノーベル賞の中でも医学・生理学賞の候補者の一人といわれています。
ノーベル医学生理学といえば、2012年の山中伸弥(やまなか しんや)さんや2016年の大隈良典(おおすみ よしのり)さん、そして2018年に本庶佑(ほんじょ たすく)さんなどが受賞されていますよね。
ノーベル医学生理学賞は日本人の受賞者が何人も出ている分野なので、竹市さんの受賞も期待できますね!
竹市雅俊さんの出身地は?
竹市さんの出身地は愛知県守山市(名古屋市守山区)です。
竹市さんは少年時代、地元のムシやトリやサカナを飼うことが大好きだったそうです。
その竹市さんの生き物好きの性格が、のちの研究につながっていくのですけどね。
竹市さんが住んでいた守山というところは当時はすごい田舎で、竹市さんは至る所のムシを追いかけて、捕まえて飼うのが好きだったそうです。
それで竹市さんは、周りの人から「虫博士」と呼ばれていたそうです。
その当時、竹市さんがヘビを玄関で飼っていて、家庭訪問に来た先生が驚いてしまったというおもしろいエピソードもあります。
まあ竹市さんに悪気はなかったのでしょうが、玄関の戸を開けてそこにヘビがいたら、誰だって驚きますよね。
竹市雅俊さんの出身校や経歴は?
竹市さんの出身校は、名古屋市立向陽(こうよう)高等学校になります。
この向陽高校はとても歴史のある学校で、現在では名古屋市立の高校としては2番目に古い学校となっています。
向陽高校の卒業生には、2008年にノーベル賞を受賞された物理学者の益川敏英(ますかわ としひで)さんなどがいらっしゃいます。
今の向陽高校について調べてみると、なんと偏差値70~72のトップレベルの共学校でした。
そして竹市さんは名古屋大学を卒業された後は同大学院に進学し、その後に京都大学の助手となりました。
そして京都大学の助教授を経て教授となり、現在では理化学研究所CDBのチームリーダーや名古屋大学特別教授、京都大学名誉教授となっています。
竹市雅俊さんの研究の「カドヘリン」とは?
私たちの体内の臓器は、互いに同じ種類の細胞がくっついて臓器を形成しています。
心臓なら心臓の細胞同士がくっついているわけで、普通これが肝臓の細胞とくっつくことはありません。
なぜ細胞は同じ種類の細胞同士でくっつくことができるのか、その答えが竹市さんの研究の「カドヘリン」です。
カドヘリンは体の表面にあるたんぱく質のひとつで、細胞同士をくっつける働きがあるのです。
このカドヘリンというのはたくさんの種類が存在して、同じ種類のカドヘリンを持つ細胞同士はくっつきますが、異なる種類のカドヘリンを持つ細胞同士はくっつかないのです。
ですから心臓の細胞と肝臓の細胞がくっつくことはないのです。
人間の体にこんな機能があったなんて驚きですよね。
現在では、このカドヘリンの発見ががん治療の研究に大きな影響を与えています。
今後このカドヘリンの研究が進めば細胞同士をくっつける仕組みが解明されて、がん転移の予防につながると期待されています。
となれば、将来はがんを完全に予防できる時代が来るのかもしれませんね。
竹市雅俊さんの今までの受賞歴とは?
竹市さんの主な受賞歴をまとめてみました。
1985年 朝日学術奨励金
1989年 塚原仲晃賞
1992年 中日文化賞
1993年 大阪科学賞
1994年 朝日賞
1995年 高松宮妃癌研究基金学術賞
1996年 上原賞
1996年 日本学士院賞
2001年 慶應医学賞
2001年 国際発生生物学会ロス・ハリソン賞
2005年 日本国際賞
2005年 神戸市産業功労者
2012年 トムソン・ロイター引用栄誉賞
2014年 一般社団法人日本内分泌学会マイスター賞
また竹市さんは、文化功労者やフランス 教育・学術功労勲章も受賞されています。
まとめ
ここでは、ノーベル賞の候補者の一人の竹市雅俊さんについてまとめてみました。
竹市さんについて調べてみると、彼の人となりがわかってとても親近感が増すんですよね。
ノーベル賞の発表が待ち遠しいですが、その時が来るのを静かに待ちたいと思います!
■その他のノーベル賞の候補者を以下の記事にまとめています。