最近トイレが近くなったな、と感じることはないですけ?
夜中に何度も起きてしまったり、ついさっきトイレに行ったばかりなのに、また行きたくなってしまったり。
そこで、トイレが近い原因について調べてみました。
この記事は
・最近トイレが近くなったと感じている人
・外出先でトイレを探すことが多い人
・トイレが近いと病気?と思う人
に宛てています。
これを読めば、トイレが近いことの原因がわかって、頻尿に対する理解を深めることができますよ!
トイレが近い原因には、5つのことが考えられる!
排尿の回数というのは個人差があって、水分のとり方や汗の量、気温などによっても大きく変わります。
一般には尿意を感じても、しばらくは我慢できるもので、1日の回数が7~8回以上トイレに行くことを頻尿(ひんにょう)といっています。
この頻尿が続いている場合は、次の5つのこと考えられます。
膀胱(ぼうこう)が刺激されている
高齢の男性で昼間・夜間とも頻尿になるのは、前立腺肥大症や前立腺がんが原因となっている場合があります。
これらの病気は、前立腺が大きくなって膀胱の出口を圧迫することで頻尿となります。
尿路結石(にょうろけっせき)によっても頻尿になることもあります。
これは膀胱近くの尿管下部などに結石があると、それが膀胱を刺激するためです。
また、神経性のものもあります。
例えば神経質のひとであれば、ストレスや冷えなどで膀胱が刺激されることでも頻尿になります。
この神経性のものは、神経に障害はなく、検査では見つけづらいものだといえます。
他にも、薬が治療が原因となることもあります。
鼻炎や気管支ぜんそくの薬であるリザベンを使用したり、前立腺がんなどの術後に放射線治療を受けても頻尿となります。
排尿後にもまだ尿が残っている
排尿後にもすぐに尿がたまって頻尿となるのは、前立腺肥大症、前立腺がん、糖尿病などが進行したときに見られる症状です。
重症な人だと、膀胱から尿が漏れてしまう、尿失禁になる場合もあります。
尿が出にくくなり尿線が細くなると、なんらかの原因で尿道が狭くなった、尿道狭窄(にょうどうきょうさく)が考えられます。
膀胱の働きをコントロールする神経が障害を受けている
膀胱の働きを調節する神経が阻害されることによって、神経因性膀胱が起こることもあります。
これは自分で排尿をうまくコントロールできないために起こるものです。
この原因は、脳卒中、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)などが挙げられます。
この他にも大きな手術で神経が阻害される場合も考えられます。
水分のとりすぎによるもの
トイレが近くなる原因として、水分のとりすぎということもあります。
例えば、ビール、コーヒー、抹茶、牛乳などをたくさん飲んでいる人が頻尿になりやすいです。
これは高齢者に多く見られることです。
また、脳梗塞や高脂血症、脳卒中などの病気のためにたくさん水分をとっている人も頻尿になりやすいといえます。
過活動膀胱による頻尿
頻尿であったり、急におしっこがしたくなったりすることを過活動膀胱(かかつどうぼうこう)といいます。
これは加齢が原因となっていることが多く、生活習慣を見直すことが大事になります。
過活動膀胱は、高年齢になるほど有病率が高く、40歳以上の12%にこの症状が見られます。
危険がいっぱい!排尿の注意点とは?
排尿のときに痛みや血尿をともなう場合
頻尿だけの症状が続くのであれば、しばらく様子を見てもよいのですが、頻尿が長く続く場合や、痛みや血尿をともなうときは、医師にみてもらう必要があります。
60歳以上であれば、前立腺がんの可能性もありますので、泌尿器科で詳しい検査を受けましょう。
また、頻尿のために水分を控える人がいますが、これは逆効果です。
しっかり水分をとって、膀胱内の細菌を洗い流すことが大事です。
膀胱容量には限界がある
膀胱内に溜められる尿の量は、300~500㎖とされています。
この量が溜められる最大の量で、これを超えると、我慢できずに漏らしてしまうことになります。
最初に尿意を感じるのは、100~150㎖くらい溜まったときで、これ以下のときには尿意は感じません。
しかし、膀胱炎などで膀胱内が敏感になっていると、少量の尿に対してもすぐに尿意を感じることになり、頻尿となってしまいます。
逆に、前立腺肥大症や前立腺がん、高度の糖尿病の人は、膀胱の神経が鈍くなって、膀胱に尿が1ℓ以上溜まっても尿意を感じないこともあるため、注意が必要です。
まとめ
年齢を重ねるにつれてトイレが近くなと、どうしても病気のことを疑ってしまいますよね。
ここで紹介したことが自分とあてはまるか、よく確認してみてください。
トイレが近い原因
・膀胱が刺激されている
・排尿後にもまだ尿が残っている
・膀胱の働きをコントロールする神経が障害を受けている
・水分のとりすぎによるもの
・過活動膀胱による頻尿
また、排尿時に異常や違和感を感じたら、速やかに医療機関を受診するようにしてくださいね。
まとめは以上となります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
参考文献
新編新赤本 家庭の医学(保険同人社)
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