渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)というところを知っていますか?
渡良瀬川(わたらせがわ)というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
渡良瀬川は北関東を流れる利根川(とねがわ)の支流のひとつです。
この遊水地とは、下流地域の水害をなくすための自然のダムのようなものです。
川の水をためておく場所のことですね。
そしてこの渡良瀬遊水地では釣りや自転車など様々な遊びができる場所でもあります。
そこでここでは、渡良瀬遊水地のことについて書きたいと思います。
この記事では、
・渡良瀬遊水地についてあまりよく知らない人
・釣りが好きな人
・外で遊ぶのがが好きな人
に宛てています。
これを読めば、あなたも渡良瀬遊水地で釣りがしたくなるはずです。ここに行けば、日ごろのストレスを思いっきり発散できますよ!
渡良瀬遊水地にはどんな魚がいるのか?
渡良瀬遊水地は渡良瀬川下流に作られた池ですから、当然たくさんの魚がいます。
在来種
従来から渡良瀬遊水地に生息している在来種は、スズキ、ボラ、ウナギ、サケ、ワカサギ、ウグイ、オイカワ、シマドジョウ、ナマズ、カワアナゴ、ヌマチチブがいます。
このほか、現在絶滅が危惧されているギンブナ、ギバチ、メダカ、クルメサヨリ、カワヤツメもいます。
けっこうたくさんの種類がいますね。サケやナマズは体長が大きいものがいるので、見つけたら驚きますよね!
外来種
外来種とは、もともとは渡良瀬遊水地にいなかった種類で、人の活動によってそこに持ち込まれた種類のことです。
その種類はソウギョ、アオウオ、ハクレンなどのコイの仲間が多く、ほかにブラックバス(オオクチバス)やブルーギルなどもいます。
渡良瀬遊水地の釣りの料金は、1日500円!
ワンコインで1日遊べる
遊水地内で釣りをするときは、1日500円の「釣り券」を購入する必要があります。
ワンコインで1日遊べると思えば格安だと思いますが、ボウズ(一匹も釣れなかったとき)の場合は損した気分になってしまうかもしれません。
この料金が高くなるか安くなるかは、その日の釣果次第ですね。
釣りは谷中湖でできる
渡良瀬遊水地には、谷中湖(やなかこ)という大きな湖が作られていて、ここで釣りができます。
釣りが可能なのは、谷中湖のうち、谷中ブロックと、南ブロックの2か所になります。
北ブロックは禁止になっていますので注意が必要ですね。
ちなみに、谷中ブロックでは餌釣り、南ブロックではルアー釣りができます。
自分の得意な釣り方でトライしてみてください。
初心者ですと、テクニックが必要なルアーよりは、餌釣りのほうが釣りやすいと思います。なので、初心者はまず谷中ブロックへ行くのがおススメですよ!
渡良瀬遊水地に関する詳細は、渡良瀬遊水地のホームページで確認してください。
渡良瀬遊水地の場所はこちらです。
渡良瀬遊水地には駐車場とトイレがたくさんある
渡良瀬遊水地は、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県の4県にまたがる場所で車で来る人が多いです。
また園内にはトイレがところどころにあるので安心して遊べます。
渡良瀬遊水地付近の釣りのポイントは
谷中湖で取れるものは、ほとんどコイです。
バス釣りをするなら、谷中橋のある水路、谷田川橋、第一排水門などがポイントです。
時期によってどんな魚が釣れやすいのか
どんな時期にどんな魚が釣れやすいのかをまとめました。
表1.釣れる魚の種類と時期
魚の種類 | 時期 |
ヘラブナ | 年中 |
ギンブナ | 年中 |
ハヤ | 4~10月 |
コイ | 4~11月 |
ウナギ | 5~9月 |
ナマズ | 5~9月 |
モツゴ | 10~2月 |
ワカサギ | 11~1月 |
この中でもギンブナは数が少なく、とれやすいのはコイの種類が多いです。
コイの釣り方
コイは渡良瀬遊水地のような池では、湖面に顔を出すこともあります。なので湖面をよく観察して、コイのいそうな場所を見つけましょう。
コイというのは、あまり時期に関係なく取れる魚で、その中でも春は特に取れやすいといわれています。
餌として使うのは、芋ようかんやミミズ、とうもろこしなどです。
餌は釣りで使うものと、水面にまいて魚をおびき寄せるものがあります。
バスの釣り方
バスは「魚を食べる魚」といわれているため、餌には生きた魚を使います。
バスの狙い目の時期は5~10月ごろといわれています。
それ以外の時期は初心者には難しいといえます。
なのでバス釣りをしたい人は、ひとりで行かず、経験者と一緒に連れて行ってもらうのがいいと思います。
ただしバスには、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律というものがあるので注意してください。
私のおすすめ!渡良瀬遊水地の遊びとは!
湖ゾーンではボートやカヌーもできる!
渡良瀬遊水地の湖ゾーンでは、釣りのほかに、ウインドサーフィンやボート、カヌーなどが楽しめます。(モーターボート、ジェットスキー等は禁止)
またここでは夏に花火大会もおこなわれます。
スポーツゾーンではあなたの好きなスポーツを!
そして渡良瀬遊水地には、いろんなスポーツが楽しめるスポーツゾーンがあります。
ここでは、サッカーや野球、テニス、ウォーキングなどができます。
そしてここはマラソン大会のメイン会場にもなっています。
谷中村史跡保全ゾーンで歴史を学べる!
ここには水塚(みづか)や史跡などがあります。
史跡には、役場跡、雷電神社跡、延命院跡、谷中墓地などがあります。
このほかに、芝生の広場もあります。
谷中村とは、かつて栃木県下都賀郡(しもつがぐん)にあった村で、1906年に強制廃村になっています。
谷中村はかつて田中正造(たなか しょうぞう)が住んでいた土地でもあります。
私のイチ押し!子供広場ゾーンでサイクリングができる!
この場所は私のおすすめの場所です。
ここでは子供たちが自然と触れ合って、のびのびと走り回ることができます。
また、ここではバーベキューをすることができます。
バーベキューは無料でできますが、機材や道具、食材は自分で用意する必要があります。
道具の貸し出しなどはおこなっていませんから注意してください。
またこの場所では、レンタルサイクルを利用することができます。
自転車の貸し出しはおこなっているんですね。その料金を下にまとめました。
表2.レンタルサイクル料金(2017年10月現在)
利用者 | 4時間 | 1日 |
大人 | 400円 | 600円 |
子供 | 200円 | 300円 |
※ 詳細につきましては各貸出し所へお問い合わせください。
谷中湖子供広場レンタサイクルセンター
TEL: 090-3147-1926
古河市駅前子育てひろば
TEL: 0280-23-4120
自然の植物をじっくり見られる!植物観察会とは?
植物観察会は、渡良瀬遊水地の植物たちがどのように成長しているかを観察します。
渡良瀬遊水地にはきれいな植物のほかに、絶滅が危惧されている貴重な種もあります。
それらを散策して観察できるんです。
また季節によって観られる植物の変わるため、その時期特有の植物が見られます。
この参加には申し込みが必要です。
問い合わせ:渡良瀬遊水地湿地資料館
TEL: 0280-62-5558
渡良瀬遊水地ではヨシ焼きがおこなわれます!
ヨシ焼きとは、渡良瀬遊水地に広がるヨシ原を燃やすことです。これによってヨシに寄生する害虫を駆除して湿地環境を守ることができます。
このヨシ焼きは毎年3月ごろおこなわれていて、春のイベントのひとつとなっています。
ヨシ焼きが行われると、風向きによっては灰が数十km先までとぶこともあります。
ヨシ焼きの間は、渡良瀬遊水地には立ち入り禁止になるので注意してくださいね。
まとめ
今回、渡良瀬遊水地の釣りなどの楽しみ方について説明しました。
渡良瀬遊水地は自然が豊かなところなので、ここにくればストレスを発散できて、心を癒すこともできます。
また、釣り以外でも楽しめることはたくさんあります。
渡良瀬遊水地は魅力のいっぱい詰まった場所だったんですね!
■茨城県でおすすめの場所は、こちらの記事でも紹介しています。